「ジムの1年継続率は4%」は本当か 出どころを辿ると行き止まりに──経験者196人の継続実態調査
本記事はプレニカ編集部が外部の発表情報をもとに解説を加えた編集部記事です
プレニカ編集部
ジム継続率の「4%」の出どころを追い、196人への調査で実態を集計した発表
プレニカ編集部による要約
ジムラボ総研は、過去5年以内にジムを契約した経験のある196人を対象に「ジム継続実態調査2026」を実施したと発表した。2026年7月にインターネットで行い、有効回答は196人(男性128人・女性68人)。ジムの継続率として流布する「1年後に残るのは4%」は一次情報に行き着かないとして、入会から1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・2年の各時点の継続状況を集計した。結果は1ヶ月99.5%、3ヶ月84.7%、6ヶ月62.2%、1年41.3%、2年22.4%で、3ヶ月から6ヶ月の間に22.5ポイント下がる。辞めた理由はモチベーション49.6%、時間46.6%、面倒さ42.1%が上位。業態別では総合フィットネスクラブの1年50.0%が24時間ジム38.6%、低価格ジム31.1%を上回ったが、人数が少なく参考値としている。回答は本人の申告で、最も長く通ったジムについて答えており、実際より長めに出る可能性があるとしている。
※ この要約はプレニカ編集部が発表情報をもとに独自に作成したものです。
発表の原文(冒頭より引用)
ジムラボ総研は、過去5年以内にジムを契約した経験のある196人を対象に「ジム継続実態調査2026」を実施しました。ジムの継続率として広く流通している「1年後に残るのは4%」という数字は、出どころを辿っても一次情報に行き着きません。今回の調査では、入会から1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・2年の各時点で何割の人が通い続けていたかを集計しました。あわせて、辞めた理由と業態別の継続率もまとめています。 ジムラボ総研(https://gymlab.jp/)は、過去5年以内にジムを契約した経験のある196人を対象に「ジム継続実態調査2026」を行いました。 ジムの継続率を調べると、「1年後に残るのは4%」という数字が出てきます。ところが、その出どころを辿っても一次情報に行き着きません。そこで今回の調査では、入会から1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・2年の各時点で、何割の人が通い続けていたかを集計しました。 ■流通している「ジムの継続率」と、示されている出どころ ・3ヶ月後37%、1年後4%未満 出どころ:「アメリカの研究」(どの研究かの記載なし) ・1年後4〜20% 出どころ:記載なし ・月間退会率4〜5%、年間で会員の約半数が入れ替わる 出どころ:日本フィットネス産業協会の調査 ・入会から半年で70%、1年で90%が退会 出どころ:「〜だそうです」 ・パーソナルジムの継続率70〜80% 出どころ:記載なし 1年後の継続率は、示されている数字によって4%から20%まで、5倍の開きがあります。 団体名が出ているのは「日本フィットネス産業協会の調査」の1件だけです。ただし、参考文献として挙げられていたのは2018年9月29日付の産経ニュースの記事で、協会が公表した統計そのものではありませんでした。
引用元: https://www.value-press.com/pressrelease/383149 (冒頭のみの引用です。全文は下記リンクからご覧ください)
プレニカ編集部の見解 ※ 事実の報道ではなく編集部の意見・分析です
健康意識の高まりや低価格・24時間型ジムの広がりで、通い方は以前より多様になった。そうした中で「1年後に残るのは4%」という出どころ不明の数字が独り歩きしてきた点を可視化し、参照元を一件ずつ確認した作業には意味がある。根拠の薄い数字が意思決定の前提になる状態を正す一歩であり、業界の情報リテラシーを底上げする契機になりうる。ただし、本調査はクラウドソーシング経由の196人への本人申告で、最も長く通ったジムを基準に集計している。母集団の偏りや記憶の不確かさは残り、業態別の数値も参考値の域を出ない。流通する数字と自前の数字を並べる際は、時点の定義と調査手法の違いを併記して読む姿勢が要る。継続率を業界の共通指標として扱うなら、会員データに基づく集計が今後求められるだろう。
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