ブレゲ「マリーン 5517」と「マリーン 5527」の新たな表情
本記事はプレニカ編集部が外部の発表情報をもとに解説を加えた編集部記事です
プレニカ編集部
ブレゲがマリーン5517と5527の新モデルを発表。歴史的な海洋クロノメーターの系譜を現代に継ぐデザインと機構を紹介する。
プレニカ編集部による要約
スウォッチグループジャパン株式会社ブレゲ事業本部は、2026年9月24日、「マリーン」コレクションの新モデルとして「マリーン 5517」と「マリーン クロノグラフ 5527」を発表した。同コレクションは、18世紀末にアブラアン-ルイ・ブレゲが設計したマリン・クロノメーターに起源を持つ。1815年にはフランス王立海軍の時計師に任命され、その後、探検航海で使用された歴史がある。新モデルでは、日付表示を6時位置に配置し、ダイヤルのバランスを高めた。文字盤には「ケ・ド・ロルロージュ」モチーフの手彫りギヨシェを採用。これは創業250周年を記念したもので、シテ島とサン=ルイ島の輪郭と波の動きを想起させる。5517は3針モデルで、ホワイトゴールドにアイスブルー、ローズゴールドにブラック、チタンにブルーの文字盤を用意。秒針先端は国際信号旗の「ブラボー」旗にちなんだ「B」の形状、リューズガードは波をイメージ。ケースバックには舵を模したゴールド製ローターを配する。5527はフライバック・クロノグラフ機能を搭載し、センター針で秒を、3時と9時位置のカウンターで分とスモールセコンドを表示。ゴールド製ダイヤルにブルーまたはグレーのギヨシェを施す。各モデルにラバーストラップまたはメタルブレスレットを用意する。
※ この要約はプレニカ編集部が発表情報をもとに独自に作成したものです。
発表の原文(冒頭より引用)
「マリーン」コレクションの起源 「マリーン」コレクションは、ブレゲの歴史において最も象徴的な章のひとつにその起源を見出すことができます。18世紀末、アブラアン-ルイ・ブレゲは、当時求められていた精度、信頼性、視認性を満たす、まさに科学的な計器ともいえるマリーン・クロノメーターを設計しました。この卓越性を追求する姿勢が大きく評価されたのが1815年です。そして 1814年、航海などに関する科学機関である経度局への加入を認められた翌年、ルイ18世によってフランス王立海軍の時計師に任命されました。 船上でのクロノメーターの設置を描いた、A.-L.ブレゲによるスケッチ その後、彼の製作したクロノメーターは、当時行われた数々の偉大な探検航海において、航海士や探検家たちに携えられました。No.3502は、ルイ・ル・ゴアラン・ド・トロムランの太平洋探検に同行し、No.3588は、1824年から1826年にかけて世界一周航海を行ったアシアント・ド・ブーゲンヴィルとともに航海しました。1840年には、ブレゲの計器がジュール・デュモン・デュルヴィルとともに南極大陸にも到達しています。これらは、偉大な海洋探検の歴史において、ブレゲの計器が果たした役割を示す数多くの事例のほんの一部にすぎません。 マリーン・クロノメーター No.3196 (1822年納品) こうした歴史を受け継ぐ「マリーン」コレクションは現在、冒険と開拓の精神を現代的なビジョンへと昇華しています。そこでは、性能、堅牢性、そして美しさが、航海の世界から着想を得たデザインコードとして表現されています。 マリーン 5517 マリーン 5517 コレクションの中でも最も洗練された表現を備える「マリーン 5517」は、3針による時刻表示という本質にフォーカスしています。
引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000089724.html (冒頭のみの引用です。全文は下記リンクからご覧ください)
プレニカ編集部の見解 ※ 事実の報道ではなく編集部の意見・分析です
高級時計業界では、ブランドの歴史的遺産を現代的に再解釈する動きが定着している。今回の発表も、海洋計器としての出自をデザインと機構の両面で強調する点で、その流れに位置づけられる。特に、文字盤のモチーフや秒針の形状など、航海にまつわる象徴を細部に織り込む手法は、ブランドの世界観を伝えるうえで効果的だ。他方、こうした歴史的演出はあくまでマーケティング上の物語であり、実際の計器としての性能や精度が現代の技術水準とどう向き合うかは、発表内容からは判断できない。また、高級時計市場では希少性や職人技が重視されるが、価格帯や販売本数などの具体的な情報が示されていないため、市場での位置づけははっきりしない。コレクションの拡充は既存顧客への訴求力を高める可能性があるが、新規層にどこまで響くかは、実際の製品を手に取った際の印象次第だろう。
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