歯垢がつきやすい人は「舌の汚れ(舌苔)」が多く、舌苔中に細菌の栄養となりうるアミノ酸も多いことを発見
本記事はプレニカ編集部が外部の発表情報をもとに解説を加えた編集部記事です
プレニカ編集部
歯垢のつきやすさと舌苔の量・質の関係を探った共同研究の発表です。
プレニカ編集部による要約
花王は、島津製作所との共同研究により、歯垢がつきやすい人では舌の表面の汚れである舌苔の量が多く、舌苔中に細菌の栄養となりうるアミノ酸が多いことを見いだしたと発表した。2025年6~8月に健常な男女40名を対象に、歯垢除去後、飲食物を統一して2日間の口腔清掃停止を行い、歯垢・舌苔・唾液を解析。2日後の歯垢量が多い15名と少ない15名を比較したところ、歯垢がつきやすい群は舌苔量が約1.2倍、同量の舌苔中のアスパラギン酸が約1.8倍だった。30名分の500を超える細菌種・代謝物データの統計解析では、初期の舌苔量が多いと2日後の歯垢が増えることが推定された。成果は2026年10月16~17日に広島県で開かれた第69回秋季日本歯周病学会学術大会で発表した。
※ この要約はプレニカ編集部が発表情報をもとに独自に作成したものです。
発表の原文(冒頭より引用)
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)ヒューマンヘルスケア研究所は、株式会社島津製作所との共同研究により、歯垢(しこう)*¹がつきやすい人は、舌の表面に付着する汚れ「舌苔(ぜったい)」*²の量が多く、さらに舌苔中に細菌の栄養となりうるアミノ酸も多いことを見いだしました。これにより、歯に細菌が増殖しやすくなり、歯垢が増えやすくなっている可能性が示されました。この成果は、歯垢の蓄積を防ぐには、歯だけでなく、舌を含む口内全体のケアも大切であるという新たな視点を示すものです。 今回の研究成果は、第69回秋季日本歯周病学会学術大会(2026年10月16~17日・広島県)にて発表しました。 *1 歯の表面に付着する汚れ(細菌などのかたまり) *2 舌の表面に付着する汚れ(細菌や食べかすなどのかたまり) 背景 花王は、生活者の「本音」に寄り添ったオーラルケア研究を進めており、今回、「しっかり磨いているはずなのに、歯垢がつきやすい」という実感に着目しました。「歯垢」は細菌が歯に付着して形成されるもので、こうした細菌の活動がむし歯や歯周病、口臭などさまざまな口内トラブルの原因となります。「歯垢のつきやすさ」には個人差があることが知られていますが、その理由についてはまだ十分に明らかになっていません。 近年、分析技術の進展により、多面的に口内環境をとらえる研究が進んでいます。そこで花王は、「歯垢のつきやすさ」
引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000693.000070897.html (冒頭のみの引用です。全文は下記リンクからご覧ください)
プレニカ編集部の見解 ※ 事実の報道ではなく編集部の意見・分析です
今回の特徴は、歯垢のつきやすさを歯だけの問題として扱わず、舌苔の量に加えて細菌バランスや代謝物まで網羅的に調べた点にある。歯磨きの実感と口腔内の状態を結びつける切り口として注目でき、舌を含む口内全体のケアという研究・提案の方向性を広げる可能性がある。一方、対象は40名で、飲食物を統一し2日間清掃を停止する実験条件下の結果であり、日常生活にそのまま当てはまるかは不確かだ。舌苔中のアミノ酸が歯垢増加に直接働くかも今後の検証が必要で、統計解析は関連の推定であり因果関係を示したものではない。生活者向けの提案に進む際には、再現性や長期的な影響を慎重に見極める姿勢が求められる。
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