【新刊情報】『狂い花――西鶴をつむぐ』が発売中
本記事はプレニカ編集部が外部の発表情報をもとに解説を加えた編集部記事です
プレニカ編集部
三和書籍が、西鶴研究の第一人者による短編小説集『狂い花――西鶴をつむぐ』を刊行した。研究者と作家の両面から生まれた異色の一冊を紹介する。
プレニカ編集部による要約
専門書出版を手掛ける三和書籍は、『狂い花――西鶴をつむぐ』(価格3,000円+税)を刊行した。著者は早稲田大学名誉教授で、江戸時代文学・文化を専門とする中嶋隆氏。NHKテレビ『古典への招待』で西鶴を担当し、小学館文庫小説賞を受賞するなど、研究者としても作家としても活動してきた。本書は、西鶴の「はなし」に導かれて生まれた短編小説集で、単なる翻案や再話ではなく、研究者としての知識と作家としての想像力で元禄の人々の暮らしや恋、欲望、情愛を描くという。書名の「狂い花」は初冬に咲く季節外れの桜を指し、西鶴という色糸が一編ごとに異なる趣向で織り込まれている。収録作品は「帰り花」「子捨て乳母」「棒振り虫」など全9編。46判・376ページで、全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどのインターネット書店で購入できる。
※ この要約はプレニカ編集部が発表情報をもとに独自に作成したものです。
発表の原文(冒頭より引用)
専門書を中心とした書籍の出版を手掛ける三和書籍(所在地:東京都文京区音羽、代表取締役:髙橋 考)は、『狂い花――西鶴をつむぐ』(価格3,000円+税)を刊行しました。 全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどのインターネット書店でお求めいただけます。詳細は、以下のURLからご覧いただけます。https://sanwa-co.com/9784862516688-2/ ■ロバート・キャンベル氏、林望氏、古井戸秀夫氏が激賞! 西鶴研究の第一人者・中嶋隆が描く元禄の人情世界『狂い花――西鶴をつむぐ』刊行 私たちを静かに深く、そして正確にその町々の木戸の中まで連れていってくれる ――ロバート・キャンベル氏 ひと粒で二度美味しい短編集 ――古井戸秀夫氏 『狂い花』の驚天動地 本書は西鶴よりはるかに深いところに到達している ――林 望氏 井原西鶴の世界をモチーフに、作家・中嶋隆が紡いだ短編小説集『狂い花――西鶴をつむぐ』が刊行される。中嶋氏は早稲田大学名誉教授であり、江戸時代文学・文化を専門とする研究者であると同時に、作家としても活動してきた。 NHK テレビ『古典への招待』では西鶴を担当し、小学館文庫小説賞を受賞。西鶴研究の第一人者として、『西鶴と元禄メディア』『ことばの魔術師西鶴』『西鶴「誹諧独吟一日千句」研究と註解』などの研究書を刊行する一方、近年も『好色一代男』『世間胸算用』の古典新訳や『小説史の十七世紀論』を刊行するなど、西鶴と17 世紀文学の研究・紹介を精力的に続けている。 そんな中嶋氏が、長年書きためてきた短編を一冊に編んだのが本書である。 本書に収められた作品は、いずれも西鶴の「はなし」に導かれて生まれたもの。
引用元: https://www.value-press.com/pressrelease/380486 (冒頭のみの引用です。全文は下記リンクからご覧ください)
プレニカ編集部の見解 ※ 事実の報道ではなく編集部の意見・分析です
研究者でありながら作家としても活動する著者ならではの視点が、本書の特徴といえる。西鶴文学を出発点としながらも、古典の再話に留まらず、独自の小説世界を構築している点は、学術的な知見と創作力が融合した試みとして評価できる。また、西鶴を知らない読者にも元禄時代を舞台にした短編小説として楽しめるよう配慮されているのも、入門書としての役割も期待できるだろう。 ただ、西鶴研究の第一人者による作品ということで、読者によっては古典文学への深い理解を前提とした内容に感じる可能性もある。また、西鶴の世界をモチーフにしながら「西鶴とは別趣の小説世界」を目指すというスタンスは、元の作品の忠実な再現を求める読者には、意図した読み替えが受け入れられるかどうかが注目される。刊行されたばかりであり、実際の読者からの評価や、西鶴研究の分野でどのように受け止められるかは、今後の動向を見守る必要がある。
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